理想的なトイレ環境とは、どんなものだろう。
『一般的に良いとされるトイレ環境』と実際に使用している
『我が家のトイレ環境』をまとめてみました。
理想的なトイレ環境とは
どんなねこさんにも当てはまる理想のトイレ環境3つ
まずは、どんなねこさんにも当てはまる「理想のトイレ環境3つ」を挙げさせて頂きます。
- トイレのサイズ(ねこさんの体長(首から尾の付け根までの長さ)×1.5の大きさ
- トイレの設置個数(ねこさんの数+1個)
- トイレの設置場所(静かで人通りがない場所)
トイレのサイズ
一般的にトイレの大きさは、ねこさんがトイレの中で方向転換が出来て、ストレスなくおトイレが出来るサイズが良いと言われています。
トイレの個数
ねこさんのトイレの数は、ねこさんの頭数+1個が良いと言われています。
トイレの設置場所
トイレの設置場所は、静かで人通りのない安心できる場所がおすすめです。テレビの隣、洗濯機の大きな音がする場所なども避けましょう。場所としては、部屋の隅っこなどであまり匂いがこもり過ぎない場所が良いと言われています。また、フードや水入れの近くは避けましょう。ねこは嫌がってごはんを食べなくなってしまいます。
好みにより選ぶことになるトイレの形状とトイレ砂
次に、ねこさんの好みにより選ぶことになるトイレの形状とトイレ砂についてです。
- トイレの形
- トイレの入り口
- ねこ砂のタイプ
トイレの構造
ノーマルトイレ:平たいバケツのような構造。おしっこで固まるタイプのねこ砂を入れて使用。
メリット
・トイレ自体は価格が割安。
・サイズが豊富。
デメリット
・トイレの処理回数が多い。
システムトイレ:トイレの上段がスノコ状になっていて、ここに固まらないチップなどのトイレ砂を入れる。おしっこはチップとスノコを通り抜けて、下の段のシートに吸収される。
メリット
・ねこ砂は約2ヶ月ほどもつものが多く、シートは週1程度取り換えるものが多いため、掃除が楽。
デメリット
・トイレ砂はシステムトイレ専用のものが必要で価格が割高なものが多い。
自動トイレ:ねこのトイレ掃除を自動で行うトイレ。
メリット
・コンテナにおしっこやうんちがたまるため、ニオイが抑えられる。
デメリット
・トイレ本体がかなり割高。電源を用いるため設置場所が限られる。
・掃除する際にモーター音がするため、慣れないねこさんもいる。
トイレの形状
オープンタイプ:屋根の無い、浅い箱型のトイレ。
メリット
・屋根がないため、トイレの使用状況が良く見える。
・構造がシンプルなため洗いやすい。
・トイレ本体の価格が割安なものが多い。
デメリット
・ねこ砂が飛び散りやすい。
・匂いが広がり易い。
カバータイプ:トイレを覆う形でカバーがついたドーム状のトイレ。
フルカバー型:カバータイプの内、開閉トビラがついているトイレ。
筒型(上から入るタイプ):筒形トイレの上部に出入口があり、上から入るトイレ。
メリット
・ねこ砂が飛び散りにくい。匂いが広がりにくい。
・カバーによってねこさんの安心感が生まれる。
デメリット
・トイレの中の状態が見えにくい。
・慣れるまで時間がかかる。
・子ねこや年をとったねこさんには負担が多くなる。
猫砂のタイプ
鉱物系:自然の砂にちかいトイレ砂。ベントナイトやゼオライトが原料で、水を吸うと膨らんで固まる。
メリット
・しっかり固まるので処理しやすい。
・安価なものが多い。
デメリット
・砂の粉が舞いやすい。
・トイレ砂が重いため、運ぶのが大変。
・自治体によって捨て方が異なる。
・日常的に食べてしまうと低カリウム血症と重度貧血を起こした報告がある。
木製:おがくずやひのきを原料にしている。固まらないタイプのトイレ砂。
メリット
・自然な香りで消臭する。
・燃えるごみに出せる。
デメリット
・飛び散りやすい。
紙系:パルプを材料にした紙製のねこ砂。多くは固まるタイプのねこ砂。
メリット
・吸水性が良い
・軽い
・燃えるごみに出せる。
・トイレに流せるタイプもある。
・おしっこの色を確認しやすい。
デメリット
・軽いため、遠くまで飛び散り易い。
・再生紙を用いている場合は、漂白・脱臭のため薬品が使われている。
・加工時に粘化剤・凝固剤・消臭剤などが添加されていることがある。
おから:大豆の搾りかすから作られたねこ砂。ほとんどが固まるタイプ。
メリット
・吸収性が良い。
・軽い。
・燃えるゴミに出せる。
・トイレに流せるタイプもある。
デメリット
・固まりにくいものがある。
・防腐剤や凝固剤・消臭剤が添加されていることがある。
・口にいれてしまうねこさんがいる。
シリカゲル:乾燥剤などに使われるシリカゲルで二酸化ケイ素からできている。システムトイレで使用する固まらないタイプのねこ砂。
メリット
・消臭効果が高い。
・ペットシートと併用のため、掃除の頻度が少ない。
デメリット
・水分のあるものに付着するので、目に張り付いてしまったり、食べてしまうとのどや食道にくっついてしまうことがある。
・自治体によって捨て方が異なる。
・高価なものが多い。
トイレ砂のまとめ
消臭力 | 固まる力 | 安全性 | 飛び散り | 重さ | ごみ処理 | 価格 | |
鉱物系 (ベントナイト系) | 〇 | ◎ | △ | △ | × | × | 〇 |
木製 | 〇 | - | 〇 | △ | △ | 〇 | 〇 |
紙製 | △ | △ | △ | △ | 〇 | ◎ | 〇 |
おから | △ | △ | △ | 〇 | 〇 | ◎ | △ |
シリカゲル | ◎ | - | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
猫がトイレを失敗してしまう原因
- マーキング
- トイレの環境に不満がある
- 健康状態に問題がある
マーキング
トイレを失敗する原因としてマーキング目的という場合があります。オスねこが行うことが多く、縄張りのアピールや不安の解消など様々な理由から行います。
対策としては、マーキングを覚える前に去勢手術をすることが効果的と言われています。
トイレの環境に不満がある
トイレが汚い、トイレの数が少ない、トイレの場所が安心できる場所ではないなどの理由が挙げられます。また、トイレやトイレ砂が気に入らないということも考えられます。
健康状態に問題がある
ねこさんがトイレを失敗する理由として、膀胱炎や腎臓病、糖尿病、膵炎などの病気が関係している場合があります。トイレにいる時間が増えたり、排せつ中鳴いている、トイレの回数が増えた、水を飲む量が増えたなど、いつもと違うと感じた際は早めに獣医さんに相談を行いましょう。
実際に、我が家は膵炎でお腹が緩くなってしまったときにベットの上で粗相することが多かったです。
我が家のねこトイレ事情
我が家のねこさんのトイレおよびトイレ砂事情についてまとめさせて頂きます。
ねこトイレおよびねこ砂の遍歴は下記のような感じです。加えて、トイレ関連のIotデバイスとの組み合わせも紹介します。
- ニャンとも清潔トイレ + ニャンとも清潔トイレチップ(小さい・極小) + ニャンとも清潔トイレ脱臭・抗菌マット
- Toletta(トレッタ) + ニャンとも清潔トイレチップ(小さい・極小) + アイリスオーヤマ 超吸収ペットシーツ レギュラー
- メガトレー + エバークリーン(無香) + Catlog Board(キャットログボード)
「❶ニャンとも清潔トイレ + ニャンとも清潔トイレチップ(小さい・極小) + ニャンとも清潔トイレ脱臭・抗菌マット」の組み合わせは、子猫時代に使っていました。
現在使用している組合わせは、「❷Toletta(トレッタ) + ニャンとも清潔トイレチップ(小さい・極小) + アイリスオーヤマ 超吸収ペットシーツ レギュラー」と「❸メガトレー + エバークリーン(無香) + Catlog Board(キャットログボード)」です。
❶ ニャンとも清潔トイレ + ニャンとも清潔トイレチップ(小さい・極小) + ニャンとも清潔トイレ脱臭・抗菌マット
「ニャンとも清潔トイレ」は、システムトイレで良く挙げられるトイレです。トイレ本体サイズは幅40×奥行55×高さ26cmです。
「ニャンとも清潔トイレの小さいチップと極小チップ」の2種類を使っています。
「ニャンとも清潔トイレ脱臭・抗菌マット」は、天然素材の針葉樹で、1週間取り替えなしでも匂わないというトイレマットです。
良かった点:抗菌チップをトイレごとに片付けなくても良かったので手間がかからなかった。
悪かった点:トイレ下のマットは、片付けの時に手が汚れがちだった。おしっこの色など分かりにくかった。
ねこさんの使用感:普通に使ってくれていた。チップが足に挟まることが気になるようだった。
❷Toletta(トレッタ) + ニャンとも清潔トイレチップ(小さい・極小) + アイリスオーヤマ 超吸収ペットシーツ レギュラー
「Toletta」は、見守りカメラ付きトイレです。体重や尿量・尿回数の自動計測機能が付いています。トイレ本体サイズは横幅約41cm × 奥行き約52.3cm × 高さ約27.0cmです。
「ニャンとも清潔トイレの小さいチップと極小チップ」の2種類を使っています。元々、Tolettaの正規品のチップを使っていたのですが、ニャンとものチップがコスト的に良かったためこちらを使っています。
「アイリスオーヤマの超吸収ペットシーツ レギュラー」は、1日1回取り換えるためにコストと厚さを考えて選びました。毎日のおしっこの色をチェックしたかったため、厚めの数日取り換えなくても良いというシートは選択肢から外しています。
良かった点:トイレの回数や量、体重の管理が可能になった。おしっこの色が分かり易かった。
悪かった点:wi-fi環境によってトイレ情報などの記録がされていないことがあった。
ねこさんの使用感:普通に使ってくれていた。チップが足に挟まることが気になるようだった。
❸メガトレー + エバークリーン(無香) + Catlog Board(キャットログボード)
「メガトレー」は、幅48㎝×奥65㎝×高28.5cmの大きいサイズのねこトイレです。大きな体格のねこさんでもトイレの失敗も少なく使用でき、 砂かきに対応するように飛び散り防止のカバーが付いています。また、メガトレーには専用のライナーがあります。これを付けることで猫砂を一気に入れ替えることも出来るため便利です。
「エバークリーン」は、天然鉱物のトイレ砂です。活性炭配合の特殊な粒で、尿や糞の嫌な臭いを強力に消臭します。しっかり固まり崩れにくく捨てやすいです。
「Catlog Board(キャットログボード)」は、トイレの下に置くボード状のIoTデバイスです。体重と尿量など排泄物の量やトイレの回数をアプリで管理できます。
良かった点:大きいトイレが使いやすそうだった。catlog boardによりトイレの回数や量、体重の管理が可能になった。
悪かった点:トイレ砂が部屋の広範囲に運ばれることが多い。おしっこの色など分かりにくかった。
ねこさんの使用感:トイレ砂はエバークリーンが一番人気だった。
まとめ
トイレ環境について、まず考えるべき大切なことは「トイレのサイズ(ねこさんの体長(首から尾の付け根までの長さ)×1.5の大きさ」、「トイレの設置個数(ねこさんの数+1個)」、「トイレの設置場所(静かで人通りがない場所)」です。
次に考えるべきは、トイレ本体とトイレ砂の種類です。トイレ本体は、平たいバケツ状のノーマルトイレとスノコ状になっているシステムトイレがあり、ノーマルトイレには固まるタイプのねこ砂、システムトイレには固まらないタイプのねこ砂が用いられます。
また、トイレ砂は、鉱物系・木製・紙製・おから・シリカゲルなどがあり、それぞれに多くの商品が展開されています。
トイレに関しては、ねこさんの好みやこだわりの強さなどが大きく係ります。どうしても、1回では好みを見つけることは難しいです。ねこさんの様子を見て心地よく安心してトイレを使えているか確認しながら、トイレ環境を整えてあげて頂ければと思います。